空の向こうの君へ

氷のように冷たい最後のキスを

僕は今も忘れられない

一緒にいた頃の君は今

もう二度と触れられない場所

僕の前に残るのは君の抜け殻

そして

それさえもじきに灰になる


触れなければよかった

温度のなさをこんなに実感するなら

抱きしめなければよかった

こんなに痛いなら

君の体温が二度と戻らないことを

誰に言われるまでもなく思い知らされる


なのに僕は君に触れずにいられない

確かに僕が君を愛していたと

今もこれからもずっと愛していると

君が忘れてしまわないように。

shizuku

君の声が途切れて
君の時間が途絶えて
早幾年

約束の「また明日」は
まだ来ない

空が高いよ
今のわたしと君との距離
手を伸ばしても君には届かない
最後に会った日を思い出せば
繋いだ手の温度も
抱きしめた身体の柔らかさも
わたしの名前を呼ぶ君の声も
まだ こんなに鮮明に残っているのに

ねぇ
会いたいよ
もういちど
君に触れたい

陽明

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